小手川酒造
安政2年(1855年)創業、作家・野上弥生子の生家としても知られる臼杵城下町の蔵。黒麹の麦焼酎を大甕で寝かせ、年代物の味わいを守っています。
- 所在地
- 大分県臼杵市大字臼杵538
- 創業
- 安政2年(1855年)
- 代表銘柄
- 白寿・紅雀・臼川(3年貯蔵)・長久(10年貯蔵)・一粒の真珠(20年貯蔵)(麦焼酎)/宗麟(清酒)
- 種別
- 焼酎/日本酒
- 代表(蔵元)
- 小手川励人 氏
- 蔵見学
- 可(年中無休・8:30〜17:00、試飲サービスあり。要予約・20名程度まで。蔵の奥までのご案内は不可。家屋内にて蔵の説明と日本酒・焼酎各種の購入も可能。)
- 公式サイト
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江戸の風情を残す臼杵の城下町に、安政2年(1855年)から続く蔵元です。築150年余りの建物は、土蔵の腰に用いられる海鼠(なまこ)壁で飾られ、1997年に国の登録有形文化財となりました。隣は作家・野上弥生子の生家で、現在は野上弥生子文学記念館として遺品など約200点を展示しています。弥生子は三代目・小手川角三郎の長女としてこの地に生まれました。蔵の一角は大林宣彦監督の映画「なごり雪」の撮影にも使われています。創業以来ひとすじに手造りの酒を守り、酒造りの閑散期に始めた味噌・醤油造りは、現在のフンドーキン醤油の前身となりました。
麦焼酎の製造販売を始めたのは昭和54年、昭和61年からは黒麹仕込みの焼酎を手がけています。原料は大分県産の裸麦。大麦より甘みが強く個性的なこの麦を木樽に入れて洗うところから、一つひとつの作業を人の手で行います。麹室は壁と天井裏に籾殻を寝かせて自然発酵させ、24時間体制で温度と湿度を管理。蒸留はやさしくふくよかに仕上げるため木樽を使い、70度の初留「はなだれ」から40度あたりまでを採ります。仕込みは毎冬11月中旬から3月上旬まで続きます。
県内でも珍しいのが、蔵に並ぶ大甕での貯蔵です。半年寝かせた黒麹焼酎の一部を甕へ移し、年代ごとの甕にその年の焼酎だけを寝かせて、古い甕に新しい酒を継ぎ足しません。こうして3年貯蔵の「臼川」、10年貯蔵の「長久」、20年貯蔵の「一粒の真珠」といった年代物が生まれました。清酒「宗麟」と麦焼酎「白寿」が二枚看板で、白寿の名は弥生子が白寿を迎えた折に愛飲する方々の幸せを願って付けられ、ラベルの文字も弥生子の直筆です。蔵は年中無休の8:30〜17:00で見学を受け付け、試飲サービスもあります。臼杵の町並み散策とあわせてお立ち寄りください。




