井上酒造
文化元年(1804年)創業、天領日田の水と寒冷な気候で酒を醸す老舗。清酒「角の井」と麦焼酎「百助」の蔵で、井上準之助の生家でもあります。
- 所在地
- 大分県日田市大字大肥2220-1
- 創業
- 文化元年(1804年)
- 代表銘柄
- 角の井(清酒)/百助(麦焼酎)
- 種別
- 日本酒/焼酎/リキュール
- 代表(蔵元)
- 後藤康男 氏
- 蔵見学
- 可(要予約・事前問い合わせ/社会科見学・社員研修も可・見学後に直売所で買い物可/毎年4月に蔵開き)
- 公式サイト
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文化元年(1804年)、当時の日田郡大鶴村で清酒の製造販売を始めたのが井上酒造の始まりです。創業当時から四角い井戸の水を仕込みに使っていたことから、明治41年に売り出した清酒を「角の井(かくのい)」と名づけました。仕込み水は英彦山系を分水嶺とし、蔵のある大鶴谷周辺の耶馬渓層と呼ばれる火山岩にゆっくり濾過された清澄な水。岩石の化学作用で生じたミネラル分のバランスがよく、この水と日田盆地特有の寒冷な気候が、まろやかな旨口の酒を生みます。2026年3月に8代目社長・後藤康男氏が就任し、創業から222年目を迎えました。
清酒は「四季醸造」を行わず、冬期だけの寒造りを守っています。蒸した米を芯まで冷やして低い温度で仕込むには冬の寒さが必要で、発酵熱を抑えられなければ味の荒い酒になるという考えからです。高精白した米は洗米を秒単位で手洗いし、放冷も人の手で行います。麹造りは室温28度に保った麹室で、麹を小さな蓋に盛って何枚も積み重ねる手間のかかる麹蓋法。多いときには百枚にもなり、盛りの夜は杜氏が泊まり込みます。杜氏は平成22年の酒類鑑評会で最優秀杜氏賞を受賞し、季節や天候に合わせて発酵の品温や蒸留の時間を少しずつ変えながら「美味い」を追求しています。
清酒「角の井」は上撰から山田錦45%精米の純米大吟醸まで揃い、麦焼酎は創業当主の名を冠した「初代 百助」(二条大麦・減圧蒸留)と、常圧蒸留で粗濾過仕上げの「百助 濃香」などを展開。百助は熊本国税局の酒類鑑評会で平成21年から10年連続優等賞を受け、全日本国際酒類コンクールでは「初代百助」と「百助 生姜梅酒」が第一位に輝きました。蔵は日本銀行総裁・大蔵大臣を務めた井上準之助の生家でもあり、敷地内の「清渓文庫」で遺品や書翰を公開しています。酒蔵見学は社会科見学や社員研修にも対応し、見学後は直売所で買い物も可能。毎年4月には蔵開きを開き、搾りたての生原酒「ひのくち」を蔵内で直詰め販売しています。




