小松酒造場
明治元年創業。20年の休造を経て平成20年に六代目が醸造を再開し、硬度160台の湧水と地元の米で食中酒「豊潤」を醸します。
- 所在地
- 大分県宇佐市長洲3341
- 創業
- 明治元年(1868年)
- 代表銘柄
- 豊潤、勲の松
- 種別
- 日本酒
- 代表(蔵元)
- 小松潤平 氏
- 杜氏
- 六代目 小松潤平
- 蔵見学
- 可(要予約・受付10:00〜16:00・10名程度まで)
- 公式サイト
- 公式サイトを見る
明治元年(1868年)、小松悦蔵が宇佐市長洲で創業した清酒蔵です。長洲地区は酒造りに適した水と宇佐平野の米、冬の季節風に恵まれ、かつてはこの狭い地域に7軒の清酒蔵が並ぶ酒どころでした。昭和63年に自家醸造を休止し、その後は製造を委託しながら清酒蔵として営業を続けてきましたが、平成20年、六代目・小松潤平氏の帰郷を機に蔵へ火が戻ります。2008年11月28日の早朝、酒米を蒸す蒸気が20年ぶりに立ちのぼった日が、蔵の新しい歴史の始まりでした。平成30年には創業150周年と「豊潤」ブランド10周年を迎えています。
仕込み水は、阿蘇外輪山・くじゅう連山・由布岳に降った雨や雪解け水が長い歳月をかけて地層を通り、自然に濾過されて湧き出す長洲の伏流水です。硬度160〜170の中硬水で、全国的にも珍しいほどミネラルを豊富に含み、酵母の働きを力強く支えてしっかりとした発酵を促します。芯のある旨みとキレの良さという豊潤の骨格は、この水がもたらすもの。火入れをしない生酒ではその個性がとりわけはっきりと表れ、一方で長期熟成酒の基盤としても優れた水だといいます。米は地元・宇佐市産にこだわり、かつて県内で親しまれながら栽培の難しさから昭和40年代に姿を消した食用米「大分三井」を、わずか一握りの種籾から数年がかりで復活させました。
目指すのは、香りを競う酒ではなく食卓に寄り添う食中酒です。和洋中に創作料理まで並ぶ現代の食卓に合わせ、赤身の刺身や酢の物、揚げ物、肉料理といった濃い味わいにも負けず、後味はすっきりと切れる酒質を追求しています。酵母の技術が進んで香り高い酒を造ることは難しくなくなりましたが、主張しすぎる吟醸香は料理の邪魔になる――主役はあくまで料理で、酒はそれを引き立てる名脇役でありたい。そんな考えのもと、家族中心の小さな蔵で一年ごとに造りを重ねています。蔵見学は問い合わせフォームからの事前予約制です。



